なぜロンドンの家賃は上がり続けるのか|最新データで読み解く高騰の理由と将来予測(2025)
- Takanobu Shimanuki
- 2025年12月13日
- 読了時間: 23分
更新日:2025年12月15日
🟦 なぜロンドンの家賃は“上がり続ける”のか?まずは現在地を正しく知る
ロンドンの家賃は、ここ数年でさらに加速するように上がり続けています。
「ロンドン 賃貸 が高い」「ロンドン 部屋探し が難しい」という声は昔からありますが、2023〜2025年にかけての上昇率は、現地に住む人でさえ驚くほどです。
ワーホリで来る方、留学で滞在する方、そしてロンドンで働きながら生活を安定させたい方──
どんな目的であっても 「住む場所を確保する」ことが最初のハードル になります。
そしてそのハードルを高くしている最大要因が、
ロンドン家賃の“異常な強さ” です。
◆ なぜロンドンの家賃は下がらないのか?
時々「いつか家賃が下がるのを待ってからロンドンに行こうと思っている」という声も聞きますが、データを見る限り、その可能性はかなり小さいと考えざるを得ません。
理由はシンプルです。
家賃が上がるのには、上がるだけの“構造的な理由”があるから。
・単なるインフレの結果
・オーナーの気まぐれ
・外国人が増えたから高くなった
こうした感覚的な説明ではなく、ロンドンという都市そのものが持つ “需要と供給の構造” に原因があります。
この記事では、その構造を具体的な数字と信頼できるソースをもとに解説していきます。
「なんとなく高い」ではなく、“なぜ高いのか” を理解することで、ロンドン生活の現実がクリアになり、家探しの判断も確実に変わります。
◆ Living Hubとは?
Living Hub は、ロンドンでワーホリ・留学生・若い社会人向けに、
£700〜£1,000台の安全な賃貸物件 を紹介するサポートをしています。
現地のローカル不動産会社と提携し、
・治安
・家賃相場
・物件の質
・エージェント対応
こうしたポイントを独自にスコアリングした上で、日本語で案内を行っています。
ロンドンの賃貸は仕組みが複雑で、初めて来る人にはわかりにくい部分が本当に多いです。
だからこそ Living Hub では、契約手続きやエリア選び、治安情報などを含めた“総合サポート”で、失敗しない家探しを後押ししています。
この記事では、Living Hub の利用有無関係なく、
ロンドン 賃貸の構造をきちんと理解し、より賢く家を選べる知識 をお届けします。
◆ この記事でわかること
この記事を読み終えるころには、以下が明確になります。
ロンドン家賃がなぜ上がり続けるのか
給料・物価との関係
移民・人口構造の影響
住宅供給と政府政策の背景
将来の家賃はどうなるのか
今ロンドンに住む人・これから来る人が取るべき行動
ロンドンの家賃相場は、一個人の節約術でどうこうできる領域ではありません。
構造を理解し、賢く向き合うこと。
それがこれからのロンドン生活を無理なく、そして安心してスタートさせるための大事な視点になります。
🟥 第1章|最新データで見るロンドン賃貸の現状
ロンドン賃貸は「高い」という印象だけが先行しがちですが、まずは現在の家賃水準をデータで整理してみると、その“異常な強さ”がよりはっきりと見えてきます。ここでは、2024〜2025年のロンドン賃貸マーケットを、信頼できるソースの数字をもとにまとめます。
◆ 2024〜2025年:ロンドンの家賃はどこまで上がったのか?
英国の統計局 Office for National Statistics(ONS)によると、
2025年のロンドンの家賃上昇率は前年比+5.0%。
さらに Financial Times や British Landlords Association の分析では、
2021〜2024の3年間でロンドン賃料は累計20〜30%上昇 したとされています。
特にワンルーム・スタジオの上昇が顕著で、
・家賃が月£1,200 → £1,500
・ハウスシェアでも £700 → £900
このように、生活者の感覚値以上に価格は伸び続けています。
Living Hub に寄せられる相談でも、
「£600台で探したい」という声が多いものの、現実的には 北・西ロンドンでも£700〜£900が“下限値” になっている状況です。
参考リンク:
◆ 過去10年でロンドン家賃はどこまで変わったのか?
ロンドン賃貸が高騰しているのは最近始まったことではありません。
不動産大手 Benham & Reeves のレポートでは、
ロンドンの平均賃料はこの10年間でおよそ40〜45%上昇。
つまり、
・2014年:£1,250
・2024年:£1,750 以上
という水準感です。
物価や給料が上がっているとはいえ、家賃だけがここまで急激に伸びた都市は世界的にも珍しいと言われています。
◆ イギリス国内で見たときの「ロンドンの異常値」
ONS の地域別データを見ると、
ロンドンは英国内で 最も家賃が高く、最も上昇ペースが速い都市 です。
都市 | 平均家賃(2024) | 年間上昇率 |
ロンドン | £2,070(※フラット全体平均) | +6.9% |
マンチェスター | £1,250 | +8.0% |
バーミンガム | £1,050 | +5.1% |
リバプール | £900 | +4.6% |
マンチェスターは伸びているものの、絶対値はロンドンに遠く及ばず、
ロンドンの家賃の高さは国内では別次元 と言えます。
特に以下のエリアは上昇率が高い傾向があります。
West London(Acton, Ealing, Hammersmith)
North London(Willesden Green, Finchley, Hampstead)
East London(Stratford, Canary Wharf 周辺)
生活者が比較的安全かつアクセスの良いエリアに集中するため、「借りたい人の数」が常に供給を上回っているのが背景です。
◆ 家賃は“落ちたことがない”のか?
結論から言うと、
ロンドンの家賃は歴史的にほとんど下がったことがありません。
唯一の例外と言われるのがリーマンショック(2008年前後)の時期ですが、
Benham & Reeves のデータによると、
下落幅は数%で、翌年にはすぐに回復。
つまりロンドン賃貸市場はショックに強く、
「世界的な不況でも家賃が崩れない」
という特徴を持っています。
この“落ちない家賃”こそ、
ロンドンに住む人を長年苦しめている根本原因のひとつです。
◆ まとめ:すでに“高い”のではなく、今も“伸び続けている”
ポイントを整理すると:
ロンドンの家賃は2024年時点で前年比+6.9%
過去10年で家賃は40〜45%上昇
リーマンショックでもほぼ下がらず、回復が早い
英国内でも突出した絶対値と上昇率
下限価格帯(£700〜£1,000台)ですら競争が激化
つまりロンドンの家賃は「高い」だけではなく、
“伸び続けている途中の価格” だということです。
これを踏まえた上で、次の章では、
なぜここまで需要が強く、人口が集まり続けるのか──
ロンドンが抱える“人の流入”という構造を解説します。
🟥 第2章|家賃高騰の背景① — 需要の継続と「人口・移民の集中」という構造
ロンドンの家賃が下がらない最大の理由のひとつは、
「住みたい人の数が、住める家の数を圧倒的に上回り続けている」 というシンプルな需給バランスです。
これは感覚的な話ではなく、英国政府のデータを見ても明らかです。
◆ ロンドンは「人口が減らない」どころか、“世界中から人が流入し続けている”
Office for National Statistics(ONS)の推計によると、
ロンドンの人口はここ10年で 約100万人以上増加 しました。
内訳を見ると:
国際移民の流入が非常に大きい(EU・アジア・アフリカなど)
イギリス国内の若い層が、仕事を求めてロンドンに移ってくる
大企業・スタートアップ・金融・IT・クリエイティブ産業が集中し、働く場所の選択肢が圧倒的に多い
つまり、ロンドンは
「世界から選ばれ、国内でも選ばれる都市」。
当然、住まいへの需要は常に高止まりします。
特にワーホリ(YMS)、留学生、IT・医療系の転職者の流入は年々増えており、
Living Hub に相談する人の層もまさにこのグループが中心です。
◆ 「家を買えない人」が増え、レンタル市場に流れ込む構造
Apartment Wharf や Financial Times の分析でも指摘されていますが、
ロンドンは“買える人”がどんどん減っている都市 でもあります。
理由は明確で:
家の購入価格が高すぎる
頭金(deposit)が大きすぎる
住宅ローン金利の上昇
給料の伸びと住宅価格の伸びが全く比例していない
その結果どうなるか?
👉 “買えない人”がずっと賃貸に留まり続ける
つまり賃貸市場に人が溜まっていく。
これによって、家賃の需要は増えるのに、
「賃貸から住宅購入に移る層が減る → 回転率が下がる」という現象が起こります。
賃貸市場の人口が常にパンパン状態になるわけです。
◆ コロナ以降、ロンドン離れではなく“回帰”が起きている
2020〜2021年は一時的にロンドンを出る人が増えました。
しかし、2022年以降は明確に“ロンドン回帰”の流れが起きています。
理由としては:
企業の出社回帰
ハイブリッド勤務でも「都心に近い方が便利」という需要
国内外の移民が急増
ロンドンの労働市場が依然として圧倒的に強い
この回帰により、多くのエリアで家賃が急上昇。
特に:
Canary Wharf
Stratford
Hammersmith
Willesden Green
Finchley
Ealing
これらは「治安が良い × Zone2〜3 × 交通の便が良い」ため、
需要が強く、Living Hub に寄せられる問い合わせの約60%がこれらの地域に集中しています。
◆ 国際都市ゆえの“安定した需要”が家賃を押し上げ続ける
ロンドンは世界でも珍しいほどの国際都市で、
移民の人数が住宅市場に与えるインパクトは非常に大きいです。
さらにポイントは:
留学生・YMS・研究者・医療職の流入は、景気にあまり左右されない。
これが意味するのは:
👉 景気が落ち込んでも、ロンドンの賃貸需要はあまり下がらない
👉 むしろ仕事を求めてロンドンに移動してくる人が増える可能性すらある
これがロンドンの家賃の“底の強さ”につながっています。
◆ まとめ:需要が強すぎて、供給が追いつかないのがロンドンの現実
本章のポイントは以下です:
ロンドンは世界中から人が集まる都市で、人口は長期的に増え続けている
住宅購入が難しいため、賃貸市場の需要がさらに高まる
コロナ後のロンドン回帰で家賃は再び急上昇
留学生・移民・ワーホリの流入は景気に左右されず安定している
結論:
ロンドンの家賃は「需要が落ちない構造」が組み込まれている。
次の章では、
家賃が上がり続けるもうひとつの大きな原因「住宅供給の制約とオーナー側コストの上昇」
について詳しく解説します。
🟥 第3章|家賃高騰の背景② ― 住宅供給の「慢性的不足」と、貸し手コストの上昇が重なっている
ロンドンの家賃が上がり続ける理由として、最も大きく、そして最も長期的な要因が 「供給の不足」 です。これは一時的な現象ではなく、10年以上にわたって続いている“構造的な問題”であり、政策・土地・建設コストなどが複雑に絡み合っています。
そしてもうひとつの大きな要因が、貸し手(オーナー側)のコスト増です。これらが合わさることで、ロンドンの賃料は下がりにくいどころか、上昇し続ける土壌ができています。
■ 1. ロンドンは「住宅供給が足りていない」都市
ロンドン市庁(London City Hall)の公式レポートでは、以下のように述べられています:
ロンドンでは年間約66,000戸の新規住宅が必要
しかし実際の供給は 約35,000〜40,000戸 に留まる
→ 約40〜50%が恒常的に不足している状態
この“慢性的供給不足”が解消される兆しは今のところありません。
◎ なぜ供給が追いつかないのか?
理由は大きく3つあります。
① 土地が圧倒的に不足している(地理的ハードル)
ロンドンは緑地保全の規制(Green Belt)が強く、郊外に簡単に住宅を増やせない。
② 建築許可(planning permission)が非常に厳しい
イギリス特有の制度で、建築計画は近隣住民の反対で簡単に止まる。
→ 許可プロセスが遅い・複雑・政治的。
③ 建設コストの高騰(2021〜2024で20〜30%上昇)
資材価格、輸送費、人件費が上がり、建築会社がリスクを避けるようになった。
結果として、「人口は増えているのに、家は増えない」という状況が発生し続けています。
■ 2. 賃貸物件の“市場流通量”が減っている
ロンドンでは、ここ数年で 賃貸に出される物件数自体が減少 しています。
理由は:
住宅ローン金利の上昇で買い手が減少
オーナーが物件を売却 → 賃貸市場から退出
Buy-to-Let(賃貸投資)に対する税負担が増加
EPC規制(省エネ基準)が強化され改修費がかさむ
特に2022〜2024年で多くの“個人大家”が市場から撤退し、そのまま賃貸供給が減りました。
供給が減ればどうなるか?
→ たった1つの物件に10〜30人が申し込むという、今のロンドンでよく見る光景が生まれるわけです。
■ 3. 貸し手(オーナー側)のコストが増え、家賃に「転嫁」されている
家賃が上がるのは「需要が強いから」だけではありません。
オーナー側のコスト構造が、この数年で劇的に変わりました。
◎ 貸し手コストが急増した主な要因
住宅ローン金利の上昇(2021年の2倍〜3倍になるケースも)
保険料の上昇(建物保険が年10〜20%上昇)
修繕費の高騰(建設コスト上昇がそのまま影響)
税制改正による節税効果の縮小(Buy-to-Let の減税がほぼ廃止)
結果として:
オーナーが“損しない家賃ライン”が以前より高くなっている
貸し手コストが上がる → 家賃に転嫁される → 市場全体の家賃が上がる
というシンプルな構造です。
■ 4. ロンドンは世界有数の「投資都市」でもある
ロンドンは世界中の投資家が不動産を買う都市。
香港、シンガポール、中東、EU圏の投資マネーが常に流入しています。
“買う人”が多い都市 → 売却価格が高止まり
売却価格が高い → オーナーは家賃も高く設定する
→ 結果的に「家賃も価格も両方高い」状態が続く
住宅が“住むための場所”ではなく、
「金融資産」として扱われる都市ならではの現象 です。
■ まとめ:供給不足 × 貸し手コスト増 × 投資需要の3つが揃えば、家賃は下がらない
ここまで整理したように、ロンドン家賃の高騰は以下3つの複合要因です。
人口は増えるのに、供給が増えない
貸し手のコストが急増し、家賃に転嫁される
ロンドンは世界的に見ても投資マネーが集まりやすい都市
つまり、家賃は「自然に下がる」のを待つものではありません。
構造的に、下がりにくく、むしろ上がりやすい都市。
これがロンドンのリアルです。
次章では、インフレ・給料上昇・生活費との関係を詳しく掘り下げ、
「家賃は高いけれど、実は賃金も上がり続けている」というロンドン特有の構造を解説していきます。
🟥 第4章|経済状況とインフレ:給料・物価と家賃の関係
ロンドンの家賃が「上がり続ける」背景には、人口や供給の問題だけでなく、インフレと賃金上昇という“経済の根っこ”の変化が大きく関わっています。
ここを理解すると、「なぜロンドンは家賃が高いのか?」が一気にクリアになります。
■ ① 家賃のインフレ率は、イギリス全体の物価上昇より速い
イギリスの物価上昇(CPIH)は 2021 年頃から急激に上がりましたが、ロンドンの家賃はそれ以上のペースで上昇しています。
【ONS(英国統計局)の公式データ】
2023 年:ロンドンの平均家賃上昇率 +5.5%
2024 年:上昇率がさらに加速し +6.9%
2025 年前半:依然として +6% 前後の高い伸びを維持
比較として、同期間のイギリス全体の物価(CPIH)上昇率は 3〜4% 程度。
つまり、家賃のインフレは生活全体のインフレより 1.5〜2 倍速いということ。
👉 生活費が落ち着きつつあるように見えても、家賃だけは別次元で上がっている。
■ ② 最低賃金も上がり続けている → 家賃に転嫁される構造
多くの人は「家賃が高くなると生活が苦しくなるのでは?」と感じるかもしれません。しかし、ロンドンは少し特殊で、賃金も強烈に上がり続けている都市です。
【英国政府発表:National Living Wage(全国最低賃金)】
2023年:£10.42
2024年:£11.44
2025年:£12.21
2026年:£12.71
最低賃金だけで見ると、3年で+20%以上という異常な伸び。
参考リンク:
これはどう家賃につながるか?
▶ 家賃が上がる仕組み
テナント側の収入が上がる
家主が「市場が払える価格が上がった」と判断
新規募集家賃が一気に引き上がる
ロンドン全体の相場が連動して上昇
つまりロンドンでは、
「賃金の上昇が家賃の上昇を支えてしまう」
という構造ができているのです。
■ ③ 物価(光熱費・食費)より“家賃の上昇が主役”になっている
2022〜2023年にかけて、イギリスでは光熱費が非常に話題になりましたが、2024 年以降は落ち着きつつあります。
ただし家賃だけは違う。
食料品インフレ → 鈍化
光熱費 → 価格キャップにより落ち着く
家賃 → 市場需要によって継続的に上昇
ONS は「英国における住居コストが、2024〜2026 年の生活費上昇の主要因になる」と明言しています。
👉 ロンドンの生活で一番重いのは家賃。だからこそ“相場理解”が何より重要になります。
■ ④ 住宅購入が難しいほど、賃貸需要が高まる
経済状況が家賃を押し上げるもうひとつの理由がこれ。
【ロンドンの住宅購入難易度】
平均住宅価格:約 £540,000(UK 平均の約 2 倍)
住宅ローン金利:2023〜2024 に大幅上昇
初回頭金(deposit):最低 10〜15%(£54,000〜£80,000)
普通の労働者が家を買える水準ではありません。
その結果:
👉 「買えない → 借りる人が増える → 賃貸需要がさらに上がる」
このスパイラルが家賃を押し上げ続けています。
■ ⑤ 結論:ロンドンの家賃は“経済的に上がらざるを得ない”構造にある
ここまでまとめると、ロンドンの家賃が上がる背景には:
✔ 家賃インフレが止まらない
✔ 賃金が上がり続けて支える構造
✔ ローン金利上昇で購入需要から賃貸需要へ移行
✔ 家賃だけが他の生活費より突出して上昇
✔ 経済の構造が“賃貸価格の高騰”を正当化してしまう
という複数要因が重なっています。
だからこそ、
「ロンドンはもう少し待てば家賃が下がるだろう」
という期待を持つのは危険です。
下がるための要因が、いまのロンドンにはほぼ存在していません。
🟥 第5章|地域・エリア格差と「高い vs 手頃」の二極化
ロンドンの家賃相場を語るうえで欠かせないのが、エリアによる“二極化”です。
同じロンドンでも、場所によって家賃の世界がまったく違います。
これは、ロンドンで暮らす人が最初に理解すべきポイントで、
「ロンドン=高い」という一言だけでは片付かない構造があります。
■ ① 中心部(ゾーン1〜2)は“異次元”。需要が落ちないため相場が下がらない
ロンドン中心部の家賃は、他のヨーロッパ都市と比べても突出しています。
【中心部(Zone1〜2)の平均レンジ】
Zone1:£2,200〜£3,000(1 bed)
Zone2:£1,600〜£2,300
これは 世界トップレベルで「需要が常に存在し続けるエリア」だからです。
なぜか?
職場が集中している(City、West End)
大学・研究機関・政府機関が集まり、常に人が流入
観光・商業の中心
交通利便性が圧倒的
つまり、世界中の学生・駐在・キャリア層が「ここに住みたい」と思うわけです。
👉 需要が落ちないエリアは、家賃も落ちない。
景気後退でも、リーマンショックでも、コロナ明けでも「最初に戻る&最も強い」のが中心部。
■ ② Zone3〜4:ロンドン家賃相場の“主戦場”。£700〜£1,100の現実的レンジ
ロンドンの多くのワーホリ・学生・若い社会人が住むのがこのゾーン。
【一般的な相場感】
Zone3:£850〜£1,200(良エリア)
Zone4:£700〜£1,000
この価格帯は、ロンドンの“生活者エリア”として最も現実的で、Living Hub でも案内の中心です。
特徴としては:
治安が安定しているエリアが多い(北西・西ロンドンなど)
地元住民が長く住んでいるため環境が整っている
交通も比較的便利
家賃は中心部より大きく下がるが、生活クオリティは高い
まさに 「コストと快適さのバランスが取れた層」です。
そして、家賃相場の上昇が最も顕著なのもこのゾーン。
理由は簡単:
👉 中心部が高すぎて、中間層の需要が Zone3〜4 に集中しているから。
■ ③ Zone5〜6:手頃だが、エリア差が激しい
ロンドン郊外は、家賃が一気に落ちます。
【相場感】
Zone5:£650〜£900
Zone6:£600〜£850
ただ、ここはメリット・デメリットがはっきり分かれる。
【メリット】
家賃が安い
部屋が広いことが多い
静かで落ち着いた雰囲気
【デメリット】
通勤時間が長い(片道45〜70分)
治安格差も存在
夜の交通が弱い
特に「治安」については、単純に「郊外=安全」ではないため、場所選びの知識が重要。
■ ④ ロンドンは“一律に高い”のではなく、“エリアごとの価値設定”が明確
ロンドン家賃が高い理由のひとつがこれです。
ロンドンは他都市に比べ、地価・生活価値がエリアごとに極端に違うため、家賃も大きく分離します。
例:北西ロンドン(Willesden / Finchley / Hampstead)
治安が良く、落ち着いている
日本人・学生・家族層からの人気が高い
→ 家賃は高止まりする
例:東ロンドン(Stratford / Leyton / Barking 周辺)
再開発が多く、家賃は比較的手頃
ただし治安はさまざま
→ 家賃は抑えめだが、エリア理解が必須
例:南ロンドン
価格が安定しやすいが、エリア差が激しい
→ 知識がない状態で選ぶとミスマッチが起こりやすい
■ ⑤ 「高い or 手頃」はあなたの“軸”で決まる
ロンドン賃貸は、家賃だけでなく “比べる軸” が重要になります。
たとえば:
通勤時間を最優先 → Zone2〜3 が最適
コスト重視 → Zone4〜5 が現実的
治安重視 → 北西ロンドンが安定
広い部屋重視 → 郊外寄りが強い
つまり結論は:
👉 家賃の高さ=ロンドン全体の問題ではなく、エリア選びの問題でもある。
これを理解せずに「ロンドン家賃高い」とだけ感じてしまうと、迷いが永遠に終わりません。
■ 結論:ロンドンの家賃は “エリアで見る” と理解しやすい
中心部は世界的に高く、今後も下がらない
Z3〜4 が最も競争が激しい(家賃上昇もここが中心)
郊外は手頃だが、エリア理解が必要
価値とコストのバランスをどう取るかが鍵
ロンドンの家賃相場を正しく理解するためには、
「平均」ではなく「エリア特性」で見る」ことが必須です。
🟥 第6章|今後の見通しと注意すべきこと、そして “選択肢” の提案
ロンドンの家賃は「永遠に上がり続ける」と決めつけるべきではありませんが、データと歴史的な動きを見る限り、“安くなる未来を待つ” という戦略は極めて非現実的です。
これは感覚ではなく、ロンドンという都市が抱える「構造」がそうさせています。
ここでは、今後の家賃の方向性と、ロンドンで住まいを探す人が知っておくべきポイントをまとめます。
■ ① 直近〜中期の予測:家賃は“高止まり”が濃厚
大手不動産企業 Savills の2025〜2028年予測では、ロンドンの家賃は 年2〜4%で上昇 するとされています。
一気にバブルのように跳ね上がることはないものの、下落する兆しもはっきりとは見えていません。
参考リンク:
家賃が下がらない主な理由
ロンドンの人口増加は続いている(移民・学生・転職組を含む)
住宅供給が依然として不足
オーナー側のコスト(税金・金利・修繕費)が上昇
賃貸住宅の「投資価値」が高く、撤退しにくい
つまり、家賃の方向性はこうなります:
👉 爆上がりしないけれど、じわじわ上がり続ける or 高止まりする。
ロンドンでは、平均賃料が下がるのは「市場が壊れた時」だけです。
実際、リーマンショックの時でさえロンドンは -1〜-2% 程度しか落ちませんでした。
■ ② 「家賃だけ」で考えると、ロンドン生活の計画を誤る
多くの人が「家賃が高い → 無理」と思いがちですが、実はロンドンにはもう一つ重要な事実があります。
✔ ロンドンは給料(最低賃金)が上がり続けている
・2024年:£11.44
・2025年:£12.21
・2026年:£12.71
つまり、ロンドンの給与水準は 物価と連動して上がっている ため、
「日本円で見ると高い」
「現地収入で見ると普通」
というギャップが生まれています。
ロンドン生活の計画を立てる時、
家賃だけではなく “収入の伸び” をセットで見ること が極めて重要です。
■ ③ 家賃が高くてもロンドンが選ばれ続ける理由
ロンドンは家賃が高いにも関わらず、世界中から人が集まり続けています。
なぜか?
キャリア形成のチャンスが圧倒的
多国籍な環境で働ける
給料レンジが高い
英語圏の中で最も国際的で、産業の幅が広い
つまりロンドンは、
「生活コストは高いが、それ以上の価値を得られる都市」
として機能しているのです。
■ ④ 今後の改善要因もあるが、すぐには効果が出ない
ロンドン市は住宅供給の改善を目的に、
新築住宅促進
賃貸物件の登録制度
オーナーへの規制強化
などを進めています。
ただし、これらが実際に市場へ影響を与えるのは 3〜7年単位 です。
👉 短期的な「家賃が下がる未来」を期待するのは現実的ではない。
■ ⑤ ロンドンで住む人が“今”知っておくべきこと
ロンドンで生活を始めようとしている人、または家探しを考えている人に伝えたいポイントは3つです。
① 家賃は全体でなく“エリアごと”に見る
ロンドンで「住める価格帯」は、エリア選びで大きく変わります。
② 給料と生活費のバランスで計画する
現地で働く場合、家賃は高いけれど給与も上がる。
日本の感覚のままで判断しない。
③ 安全に住むためには“情報とサポート”が必要
特にロンドン賃貸は詐欺・無資格オーナーなど、構造的にリスクが多い。
初めて住む人はプロのサポートを受ける方が安全。
■ ⑥ Living Hub からの提案:家賃は「下がるのを待つ」ではなく「情報で賢く選ぶ」
Living Hub は、
£700〜£1,000台の安全な物件
治安の良いエリアの提案
不動産エージェントの質のチェック
家探しの全手続きサポート
これらを通じて、ロンドン生活の初期ハードルを大きく下げる役割を担っています。
もしあなたが:
ロンドンの家賃相場が不安
どのエリアが安全かわからない
家探しで失敗したくない
英語で不動産契約が不安
こうした悩みがあるなら、Living Hub のLINEから気軽に相談できます。
👉 ロンドンの家賃は“待っても下がらない”。選び方でコストと生活は大きく変わる。
これが、この記事の最も伝えたいメッセージです。
🟦 まとめ|ロンドンの家賃は「理由がある」。だからこそ“賢く選べる人”だけがストレスなく暮らせる
ロンドンの家賃が高いことは、すでに多くの人が知っています。ただ、
「なぜこんなに高いのか?」
「なぜ下がらないのか?」
この“背景”まで理解している人は意外と多くありません。
しかし、ここまで見てきた通り、ロンドンの家賃が上昇し続けてきた理由には、明確な構造があります。
■ ロンドンの家賃が高いのは「偶然」ではなく「必然」
この記事で紹介した内容をざっくり振り返ると:
✔ 人口増加と国際都市としての需要
世界中から学生・IT人材・専門職が集まり、常に住む場所が足りない。
✔ 住宅供給が追いつかない
新築が少なく、既存ストックも制限だらけ。建設スピードより需要が圧倒的に早い。
✔ オーナー側のコスト上昇
金利・税金・修繕費が上がり続け、結果として家賃へ転嫁される構造。
✔ 賃貸需要が減らない
家を買うのが難しいため、ロンドンでは“賃貸が当たり前”の生活モデルになっている。
✔ 給料も上がり続けている
最低賃金も平均給与も上昇。現地収入で見ると、家賃との差は極端ではない。
つまり、ロンドンの家賃は
👉 “上がりやすく・下がりにくい” 仕組みそのものが都市に内蔵されている。
■ 「家賃が下がってから行く」は、ほぼ実現しない未来を待つことになる
多くの人が抱える誤解は、
「ロンドンの家賃が落ち着いたら行こう」
「もう少し安くなったら住めるはず」
という考え方です。
しかし、歴史を見ても、データを見ても、ロンドンの家賃は 大きく下がったことがありません。
リーマンショック時でさえ、わずか -1〜2% 程度の調整のみ。
👉 「値下がりを待つ」より「正しい選び方を知る」方が100倍現実的。
■ ロンドンで賢く家を選ぶために大切な3つ
① エリアを正しく理解する
治安・家賃相場・交通を総合して選ぶこと。
② 収入と生活費をセットで考える
ロンドン生活は「家賃が高い」だけでなく「給料も高い」。
現地視点でシミュレーションすることが大事。
③ 信頼できるルートで家を探す
詐欺や無資格オーナーが多いロンドンでは、
“誰を通して契約するか” が最重要ポイント。
■ Living Hub が提供しているのは「安心して住めるロンドン」
Living Hub は、
£700〜£1,000台の安全な物件
治安の良いエリア紹介
信頼できるローカル不動産との提携
契約・審査・内見のサポート
日本語での相談対応
ワーホリ・学生・初めての渡英者でも、安心してロンドン生活をスタートできる仕組みを作っています。
ロンドンの家賃は確かに高いですが、
「怖い」「損しそう」と感じる最大の理由は、知識不足と情報不足です。
この記事を読んだあなたはすでに、
家賃の背景・構造・今後の見通しまで理解できています。
もう “なんとなく不安” に振り回される必要はありません。
ロンドンは、高い分だけ価値もチャンスも大きい都市です。
正しい知識とサポートがあれば、コスト以上のリターンを得られる街でもあります。





コメント