日本からロンドン賃貸|バーチャル内見と安全契約のコツ【詐欺対策付き】
- Takanobu Shimanuki
- 2025年10月17日
- 読了時間: 13分
はじめに:ロンドンの家探し、オンライン化の時代へ
最近、ロンドンで部屋を探す多くの人が「現地に行く前に契約を済ませたい」と考えるようになっています。
特にYMS(ワーキングホリデー)、留学生、駐在予定者のように、入国直後から生活を始める人にとって、「住む場所を確保してから渡航する」のは、もはや当然の安心策です。
なぜなら、ロンドンは現地の人でさえ家探しに苦労するほど競争が激しいからです。
実際に、「ロンドンに来れば何とかなる」と思って渡英した人の中には、
なかなか住まいが見つからず、数週間〜1か月近くホテル暮らしが続き、
生活費が大幅に膨らんでしまったというケースも少なくありません。
「もうホテル以外ならどこでもいい」と焦って決めた結果、
実際に入居してみたら写真と違う部屋だったり、
不透明な追加費用を請求されたりと、トラブルになることもあります。
さらに、現地に着いてからは家探し以外にも仕事探し・生活基盤づくり・ビザ手続きなど、
やることが山ほどあります。
そのため、現地で物件探しに多くの時間を取られると、
ロンドン生活のスタート全体が大きく遅れてしまうこともあります。
こうした背景から、オンライン内見(Virtual Viewing)をうまく使い、
日本にいるうちに住まいを確保しておくことは、
ロンドンでスムーズに生活を始めるための「賢い選択肢」になりつつあります。
前回の記事では、
👉 ロンドンの家探しで詐欺に遭わないための完全ガイド【実例と見抜き方】
👉 ロンドンの家探しで詐欺に遭わないための完全ガイド【安全に契約する6つの実践ステップ】
で、詐欺パターンと安全な契約の流れを詳しく解説しました。
今回はその続編として、
「日本から探す人」や「海外にいながら契約を進める人」向けに、
実際に安全にバーチャル内見・契約を行うための具体的な方法を紹介します。
海外からのロンドン賃貸、何が違うの?
ロンドンで部屋を探すとき、現地で探すのと海外から探すのとでは、根本的に状況が違います。
最大の違いは、やはり「その場で物件を確認できないこと」。
つまり、
写真や動画の“見た目”を信じるしかない
契約書や費用の詳細を英語でやり取りしなければならない
相手が本当に信頼できるエージェントなのか見極めづらい
という3つの壁があるのです。
さらに厄介なのは、イギリスに来る前だと「相場感」が分からないこと。
「この価格なら安い!」「ラッキーかも」と感じて飛びついた結果、
詐欺やトラブルに巻き込まれてしまうケースが後を絶ちません。
ロンドンの家賃は、エリアによって2倍以上の差があることも珍しくなく、
家賃が平均より安い=良い物件、とは限らないのが実情です。
(この点については、👉 ロンドンの家探しで詐欺に遭わないための完全ガイド【実例と見抜き方】 でも詳しく解説しています)
「安い物件」ほど、慎重に。
最近では、日本人だけでなく、世界中の外国人が同じ詐欺被害に遭っています。
見た目はしっかりした広告でも、実際には存在しない物件だったり、
「今ならすぐに契約できます」「鍵を送るのでデポジットを先に支払ってください」といった“もっともらしい口実”で送金を急かす手口が増えています。
中でも典型的なのが、「Holding Deposit(予約金)」を装う詐欺です。
本来Holding Depositは、正式契約の前に一時的に部屋を押さえるための制度ですが、
偽のエージェントが「鍵を渡すから送金してほしい」「先にデポジットを送れば確保できる」と言ってきて、そのまま連絡が途絶える、という被害が非常に多いのです。
ポイントは「便利さ」よりも「信用性」
海外から物件を探すときに最も重要なのは、
「この人(または会社)は信用できるか?」という一点に尽きます。
どんなに書類やIDが整っていても、
個人であれば偽造も可能ですし、
実際にニセのパスポートを提示して信用させるケースも報告されています。
つまり、「書類がある=安全」ではないということ。
相手が
正式な会社メールアドレス(例:@intlivinghub.co.uk)を使っているか
会社住所や登録情報を公開しているか
GoogleレビューやSNSで実際に活動実績があるか
これらの“第三者から検証できる情報”を確認することが、
海外からの家探しでは何よりも大切です。
要点:判断基準は「情報の確かさ」
「安さ」「スピード」「即入居可」という言葉に惹かれる気持ちは当然ですが、
海外から探すときほど、「確認できる情報があるか」「相手が透明か」を冷静に見極めましょう。
そして、少しでも不安を感じたら——
「一度立ち止まる」「別の選択肢を探す」。
この慎重さが、ロンドン生活のスタートを安全にしてくれます。
海外からのロンドン賃貸
バーチャル内見(Virtual Viewing)を安全に使うコツ
最近では、ロンドンでも「バーチャル内見(Virtual Viewing)」が一般的になりました。
オーナーやエージェントがスマホやPCを使い、オンラインで部屋を案内してくれる仕組みです。
現地に行けない日本からでも、雰囲気や広さをつかめるため、多くの人が活用しています。
ただし、どんな内見でも安心というわけではありません。
録画済みの映像だけを送られて、それを見て契約してしまうと、
「実際の部屋が違った」「周辺環境がまったく違う」などのトラブルに発展することがあります。
安全に利用するための要点
① まずは「会社の信頼度」を確認する
内見の形式以上に大事なのは、そのエージェントが信頼できるかどうかです。
バーチャル内見の動画を送ってくれるからといって、必ずしも安全とは限りません。
Googleレビューが低い
会社情報が曖昧
個人で運営している
こういった場合は、どんな映像を見せられても鵜呑みにしないこと。
もしレビューが十分でない会社や個人の場合は、ビデオ通話などでの“ライブ内見”を依頼するのがおすすめです。
ただし、これに対応してくれるかはエージェント次第です。
💡 Living Hubが提携しているエージェントは、英国の不動産業界団体に登録済みで、Googleレビュー平均4.5以上の実績ある不動産会社のみ。こうした正式な登録・実績を持つ業者であれば、安心してバーチャル内見を利用できます。
② 映像の内容をチェックする
ライブでの内見や録画映像を見る際は、室内だけでなく外観や共用部も確認しましょう。
郵便受け・玄関ドア・建物外観
共用エリア(キッチン・廊下・ランドリー)
「外は映せません」「他の入居者がいるので無理です」という場合は、
その理由を丁寧に聞くのが大切です。曖昧な説明には注意が必要です。
③ 映像で見るときのチェックポイント
バーチャル内見の映像では、室内の印象だけでなく「生活環境の質」を見抜く意識が大切です。
そのために、次のような質問・確認をしてみましょう。
「窓を開けてもらえますか?」(騒音チェック)
「日当たりはこの時間でどのくらいですか?」
「ネットの電波は安定していますか?」
「共用部(キッチンやバスルーム)はどんな状態ですか?」
特にシェア物件では、共用スペースの使われ方や清掃状況をしっかり見ることが重要です。
たとえば、
きれいに整っている場合 → 管理が行き届いている or 清掃サービスが定期的に入っている
物が散乱していたり汚れている場合 → 入居者同士のルールが曖昧、管理者が放置している可能性
見た目がきれいでも、「最近は空室が多いから使われていないだけ」ということもあるので、
「どのくらいの頻度で清掃が入りますか?」
「共用部の掃除は住人で当番制ですか?」
といった質問もしておくと安心です。
ライブで確認できない場合は、担当者に状況を聞くだけでも十分。
その答え方や反応からも、エージェントの誠実さを見極める手がかりになります。
④ 周辺の治安は「自分でも」確認する
どのエージェントに聞いても、「安全なエリアです」と答えるのが一般的です。
責任を取れない立場のため、基本的に治安に関する客観的な回答は期待できません。
そのため、自分でも必ずリサーチを行いましょう。
おすすめの方法は以下の2つです。
Googleマップのストリートビューで、駅から物件までの道を実際に歩いてみる
日中と夜間の雰囲気(街灯・人通り・店の明るさ)を動画や写真で確認する
人気のない小道を通らないと駅に出られないエリアや、夜間に人通りが極端に少ない場所は避けるのが無難です。
「安全なエリア」だからといって、必ずしも“安全に帰れる道”があるとは限りません。
オンラインでの内見は、ロンドンで部屋を探す人にとって非常に便利な手段です。
ただし、「映像がある=安全」ではなく、誰から送られてきた映像かが最も重要です。
信頼できるエージェントを選ぶ
映像は室内+外観をチェック
周辺環境は自分でも調べる
この3点を守るだけで、海外からでも安心して部屋探しを進められます。
日本から契約する際の安全ステップ
海外から契約を進める場合、現地で確認できないぶん、「書面・PDF・メールで残す」ことが唯一の防御手段です。
どんなに信頼できそうな相手でも、口約束は一切効力を持ちません。
すべてのやり取りを記録に残すことが、後のトラブルを防ぐ最大の保険になります。
① 契約書・費用内訳・返金条件をPDFで受け取る
契約書(Tenancy Agreement)は必ずPDFまたはスキャンデータで受け取りましょう。
「契約書は後日郵送します」「契約内容は口頭で確認済みです」など、曖昧な説明のまま支払いを進めるのは危険です。
費用項目には以下が明確に記載されているか確認してください。
家賃(Rent)
デポジット(Deposit)
Holding Deposit(予約金)
光熱費/管理費/清掃費などの内訳
ここに抜けがある場合は、必ずメールで質問を送り、相手の回答を記録に残しておきましょう。
ポイント:契約書に書かれていないことは、存在しないのと同じ。
イギリスでは契約書文化が徹底しており、たとえ口頭で「説明した」と言われても、書面にない内容は無効になります。
② Holding Deposit(予約金)は“条件合意後”に
ロンドンでは、正式契約前に物件を押さえる目的で「Holding Deposit(予約金)」を支払うケースがあります。
ただし、これは書面で条件合意したあとに支払うのが原則です。
信頼できるエージェントであれば、支払い時に「Transaction Receipt(受領証)」を発行し、返金条件を明確に説明してくれます。
こうした対応がない場合は、慎重に進めるべきです。
金額の上限(法律で定められています)
Holding Deposit:家賃1週間分まで
Tenancy Deposit:家賃5週間分まで(年額£50,000超は6週間)
この金額を超える請求をされた場合は、理由を必ず確認しましょう。
特に、個人オーナーが相場を知らずに「2か月分のデポジット」を要求してくるケースは要注意です。
こうした場合、大家としての責任範囲やルールを理解していない可能性が高く、
入居後に「返金トラブル」や「理不尽な請求」に発展するリスクがあります。
この時点でやり取りに違和感を覚える場合は、
「このオーナーとは合わない」と判断して撤退する勇気も必要です。
契約前に揉める相手とは、入居後も高確率で揉めます。
③ 鍵の受け渡し・入居日を明確に
渡航前に、次の3点を書面(メールやPDF)で明確にしておきましょう。
鍵の受け渡し方法(担当者名・受け取り場所)
正式な入居日(Start Date)
管理会社またはオーナーの連絡先
イギリスでは、「書面にない=存在しない」という契約文化です。
口頭での約束やWhatsAppの短文メッセージは、法的証拠として扱われません。
すべての取り決めは、必ずメール本文またはPDFで受け取るようにしてください。
④ デポジット保護スキームの確認
イギリスでは、オーナーまたはエージェントが受け取ったデポジットを
政府認定の保護スキーム(DPS/TDS/MyDeposits)に登録する義務があります。
登録が完了すると、「Prescribed Information(登録証)」というPDFまたは書面が送られてきます。
この書類が届かない場合は、登録が行われていない可能性があるため、次のように英語で確認しましょう。
問い合わせ例(コピペOK)
Which deposit scheme is used?
When will I receive the prescribed information?
この2行を送るだけで十分です。
信頼できるエージェントなら、必ず具体的な回答を返してくれます。
日本からロンドンの部屋を契約する際は、スピードよりも記録を残すことが最優先です。
「証拠がある契約」だけが、海外であなたの権利を守ります。
書面化できない相手とは契約しない
不明点を質問して回答をメールで残す
デポジットの扱いを明確にする
この3つを徹底するだけで、海外からの契約でも安全性は格段に高まります。
安心して暮らすための安全チェック
当然ですが、多くの犯罪・軽犯罪は「家の中」ではなく「外」で起きます。
ロンドンで生活を始めるうえで、「部屋の設備」よりも「周辺環境の安全」を重視することが本当に大切です。
実際に、夜道を歩いていた日本人が3人組の男性に囲まれ、
ナイフを出す仕草をされて脅迫された——というケースもあります。
女性だけでなく、男性でもターゲットになることがあります。
家の中がどんなに快適でも、
「夜道が暗い」「人通りが少ない」「駅から遠い」だけで、
生活の安心感や満足度は大きく下がります。
① 駅からの導線を確認する
現地に行けない場合でも、GoogleマップやStreet Viewを使って
「最寄駅から家までのルート」を必ず確認しましょう。
特に以下の3点をチェック:
夜間でも街灯が十分にあるか
人通り・車通りが一定数あるか
バス停・スーパーなど、明るいお店が途中にあるか
不動産会社から「治安の良いエリア」と言われても、
家の前の通りが暗い・人気がないことは珍しくありません。
安全な地区=夜も安全、ではないのがロンドンの現実です。
💡 ポイント:
「エリアの治安」よりも「駅から家までの道」が安全かを優先。
夜道の安心感が、生活の質を大きく左右します。
② 夜間の安全を意識した生活導線を作る
ロンドン中心部では、夜10時を過ぎると急に人通りが減る地域もあります。
便利な立地よりも、“夜でも安心して帰れるルートがあるか”を基準に選ぶのが賢明です。
チェックしておきたいポイント:
最寄駅やスーパーの営業時間を調べる
夜間でも通れる明るい道をルート登録しておく
近くの警察署・大型スーパー・カフェなど「避難できる場所」を把握する
また、駅近でも裏通りが暗い場合や、
徒歩10分圏でも「坂道」「公園沿い」「人気がない住宅街」などは注意が必要です。
ロンドンでは通勤・帰宅時間が人それぞれ異なるため、
自分が帰宅する時間帯に安全かどうかを基準に判断しましょう。
要点まとめ
ロンドン生活の安全は、「建物の中」ではなく「道のり」に左右されます。
駅から家までの導線を事前に確認する
夜間の生活導線(帰宅ルート・避難場所)を設計する
この2つを徹底するだけで、
日本から契約しても“住んでから後悔しない安全な部屋選び”ができます。
まとめ:距離があっても「安心」はつくれる
ロンドンの家探しは、とにかくスピードが求められます。
条件の良い物件は数日で埋まり、返信が少し遅れただけで他の人に決まってしまうこともあります。
だからこそ、「急がなきゃ」と感じるのは当然のこと。
でも、焦って決めるほど、トラブルや詐欺に巻き込まれるリスクは上がります。
本当に大切なのはスピードではなく、冷静さと確認の積み重ねです。
契約内容を必ず書面で残す
不明点をそのままにせず質問する
信頼できるエージェント・オーナーかを確認する
そして「なんとなく違和感がある」と感じたら、無理に進めない
たったこれだけで、海外からの家探しでも安全性は大きく高まります。
マインドセット:焦らず、比較し、信頼を選ぶ
海外での物件探しでは、「いい物件は早い者勝ち」という言葉に焦らされがちです。
でも、家探しは“ご縁”です。
もし一つ逃しても、それは「自分に合わなかった部屋」だっただけ。
誠実に対応してくれる相手と出会えれば、あなたの生活は格段に安心して始められます。
焦らず、書面で、冷静に。
それが、海外からでも安全にロンドンの新生活を始めるための最強ルールです。
Living Hubからのご案内
Living Hubでは、信頼できる現地エージェントと提携して物件を紹介しています。
バーチャル内見サポートも対応。
あなたの「安心 × スピード × 信頼」を大切に、
日本にいながら内見~契約まで日本語で完結。提携エージェントは平均★4.5+の実績です。
🔗 関連記事
[DPS/TDS/MyDepositsとは?イギリスのデポジット保護制度を完全解説(準備中)]





コメント