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ロンドンの家探しで詐欺に遭わないための完全ガイド【安全に契約する6つの実践ステップ】

  • 2025年10月16日
  • 読了時間: 13分

更新日:4 日前

ロンドンの家探しで詐欺に遭わないための完全ガイド

【安全に契約する6つの実践ステップ】


はじめに:前回の「詐欺パターン編」を踏まえて


前回の記事 ロンドンの家探しで詐欺に遭わないための完全ガイド【実例と見抜き方】では、ロンドン賃貸で実際に起きている詐欺の手口を詳しく紹介しました。


「偽広告」「自称大家」「未保護のデポジット」「隠れ費用」「即断の圧力」など、どれも知っているかどうかで被害を避けられる内容でした。


今回はその続編として、

「じゃあ、どうすれば安全に契約できるの?」

という実践のステップをまとめます。


YMSや留学生、ワーホリで初めてロンドンに住む方が、

安全に・確実に・自信を持って契約できるように。


チェックリスト形式で、今日から使える6つの行動を解説します。



詐欺を避けるための6つの実践ステップ

(チェックリスト付き)


ステップ1:信頼できる窓口を選ぶ


最初の防御は、「どこから探すか」です。

ロンドンでは、個人間の取引やSNS経由の物件紹介が非常に多く、ここに詐欺が最も集中しています。


最も安全なのは、提携エージェントや公式プラットフォーム(Rightmove, Zoopla, SpareRoom公式など)経由で探すこと。

いずれも登録審査があり、物件が実在している可能性が高いため、初めての方でも安心して使えます。


エージェント経由の場合、会社名やメールドメインのほかに、

Googleで会社名を検索してレビューを確認するのが一番シンプルで効果的です。


イギリスでは、エージェントや管理会社に対してもレビュー文化が根付いており、

星の数やコメント内容を見れば「対応が丁寧か/トラブルが多いか」がすぐに分かります。


例えば「too pushy(強引)」「didn’t get my deposit back(デポジットが戻らなかった)」といったネガティブワードが並ぶ会社は避けたほうがいいです。

「friendly」「helpful」「smooth process」といった言葉が多い会社は比較的安心です。


もし個人オーナー(Private Landlord)から借りる場合は、

会社のようにレビューを調べることができません。


その場合は、このあとのステップ2以降を必ず守ることが重要になります。

特に「見学前の送金」「書面の不備」「名義の不一致」には要注意です。



チェックリスト:


✅ 会社名で検索し、レビューが多数あり、内容が良い

✅ メールが会社ドメイン(@company.co.ukなど)から届いている

✅ “個人のWhatsAppだけ”でやりとりが完結していない


「Googleで会社名+review」で検索するだけでも、詐欺リスクは大幅に減らせます。

特に“業界団体登録”よりもレビュー確認の方が現実的で、即判断に使えます。




ステップ2:ステップ2:見学前にお金を払わない(ただし“返金保証のある正式手続き”は例外)



どんなに条件が良くても、内見(Viewing)前にお金を払うのは原則NGです。

ロンドンでは「早い者勝ち」という文化が強く、エージェントや貸主から「今払えば確保できる」と言われることがありますが、それが最も多い詐欺の入り口です。


ただし、正規のエージェントが発行する正式書類に基づく予約金(Holding Deposit)は例外です。



「Holding Deposit(予約金)」とは?

イギリスでは、正式契約に進む前に**Holding Deposit(予約金)**を支払って「その部屋を一時的にキープ」する仕組みがあります。ただし、これは以下の条件をすべて満たす場合に限り、安全といえます。



安全なHolding Depositの条件

  • エージェントが正式な取引書類(Transaction ReceiptやHolding Deposit Form)を発行している

  • 返金条件(気に入らなかった場合の全額返金など)が明記されている

  • 支払い先が会社名義の銀行口座である



Living Hubと提携している不動産業者の中には、内見前にHolding Depositが必要な業者もあります。その場合はHolding depositを支払うと、Transaction Receipt(取引証明書)が発行されます。その後の内見で部屋が気に入らなかった場合は、全額返金保証が適用されるため安心して利用できます。

デポジットの上限


イギリスでは、デポジット(保証金)にも法的な上限が定められています。

  • Holding Deposit:家賃1週間分が上限

  • Tenancy Deposit:家賃5週間分が上限(年額£50,000超の物件は6週間)

この上限を大きく超える金額を求められた場合は、どんなに丁寧な説明があっても危険サインと考えてください。



個人間のHolding Depositは避けよう

FacebookやSNSなど、個人オーナーに直接送金する形のHolding Depositは避けるべきです。返金条件が曖昧なまま、「契約が成立しなかったのに返ってこない」といったトラブルが頻発しています。個人間でやり取りする場合は、見学→書面契約→支払いの順番を厳守してください。


鍵を受け取る前に全額を支払わない

正式な契約書(Tenancy Agreement)に署名する前に、家賃やデポジットを一括で請求してくる相手にも注意が必要です。鍵を受け取る前に全額を支払うのは、ロンドンでは一般的ではありません

支払いが発生するのは、あくまで契約が成立したあと(書面サイン後)。それまでは、見学や条件確認の段階にとどめましょう。


チェックリスト:

✅ Holding Depositを支払う場合、書面・会社口座・返金保証の3点がある

✅ 内見前に一切の支払いを求められた場合は、取引書類の有無を確認

✅ 鍵を受け取る前に家賃・デポジットを全額払っていない

✅ 個人口座や海外送金は避けている




ステップ3:身元・権限を確認する


部屋を案内してくれた人が、本当に貸す権限を持っているかを確認することは、詐欺を避けるうえで欠かせません。

ロンドンでは、旧テナントや短期滞在者が、オーナーに無断で部屋を再貸し出し(サブレット)しているケースが少なくありません。いわゆる又貸しです。


サブレットとは、本来の契約者(借主)が第三者に部屋を貸す行為のこと。

これ自体は法律で禁止されているわけではありませんが、オーナーの許可がないサブレットはトラブルの原因になりやすいです。


たとえば、


  • オーナーに知られず契約が無効になる

  • デポジットの返金トラブルが起きる

  • 突然の退去を求められる


などのケースが実際にあります。


ただし、すべてのサブレットが危険というわけではありません。

管理会社やエージェントの承認を得ているサブレットであれば、比較的安全に利用できることもあります。


判断のポイントは、契約書とレビューをしっかり確認すること。


契約書では、貸主(Landlord)名・管理会社名・送金先の名義をチェック。

これら3つが一致していれば基本的に問題ありません。

もし異なる場合は、その理由を明確に説明してもらいましょう。


また、メールややりとりがGmailなどの個人アドレスのみで行われる場合も注意が必要です。

正規のエージェントであれば、会社ドメイン(@〇〇.co.uk)のメールを使用します。

メール署名に会社名・電話番号・住所が記載されているかも確認しましょう。



チェックリスト:


✅ 契約書の貸主名と請求書・送金先名義が一致している

✅ 送金先が会社名義の口座(個人名義の場合は理由を確認)

✅ 会社の所在地・連絡先・登録情報が明確

✅ 契約書にオーナーまたは管理会社の署名がある

✅ Googleレビューで過去の利用者の評価を確認済み




ステップ4:デポジット保護(DPS/TDS/MyDeposits)を確認する


イギリスでは、入居時に支払うデポジット(保証金)は、政府認定の保護スキームに登録されることが法律で定められています。


代表的なのは次の3つです。


  • DPS(Deposit Protection Service)

  • TDS(Tenancy Deposit Scheme)

  • MyDeposits


支払い後、これらのいずれかに登録されると、

「Prescribed Information(登録証)」というPDFまたは書面がメールで送られてくるのが一般的です。

この登録証には、どのスキームに登録されているか・登録番号・保護期間などが記載されており、あなたのデポジットが安全に管理されている証拠となります。



なぜ登録が大切なのか


この制度の目的は、入居者が不当にデポジットを差し引かれないように保護することです。


退去時に「壁が汚れていた」「清掃費がかかった」などの理由で返金を拒否されても、

スキームを通じて公正な手続きを受けられます。

つまり、オーナーやエージェントが勝手に判断できない仕組みになっているのです。


一方で、登録されていない場合は、

トラブル時にデポジットを取り戻すのが非常に難しくなります。


そのため、「あとで登録する」と言われたまま何も届かない場合は、

必ず確認を入れることが大切です。



短期契約(6か月未満)の場合


短期契約では、スキーム登録が法律上“義務でない”ケースもあります。


ただし、登録されない場合でも、


  • 返金条件

  • 返金までの期限

  • 保管方法(どこで、誰が管理しているか)


を契約書に明記してもらうようにしましょう。


この一文があるだけで、退去時のトラブルを避けやすくなります。

短期契約は特に「口約束で終わる」ことが多いため、書面で残す意識が重要です。


もし登録証が届かない場合は、

シンプルに次のようにメールで問い合わせてください。


“Which deposit scheme is used?”

“When will I receive the prescribed information?”


英語が苦手でも、この2文をコピーして送るだけでOKです。

相手が正規のエージェントであれば、必ず回答が返ってきます。



チェックリスト:


✅ スキーム名・登録番号・保護期間が書面で届いた

✅ 紛争時の返金プロセスが説明されている

✅ 現金手渡しだけで済ませていない

✅ 短期契約の場合、返金条件が契約書に明記されている


デポジット保護制度の詳細(スキームごとの仕組みや登録確認方法など)は、

別の記事で詳しく解説していきます。




ステップ5:レッドフラッグ(危険サイン)を“その場で”見抜く


どんなに条件が良さそうでも、少しでも違和感を覚えたら立ち止まる勇気を持つこと。



詐欺の多くは、「急がせる」「質問を嫌がる」「説明をはぐらかす」という共通点を持っています。

逆に言えば、これらのサインを早めにキャッチできれば、ほとんどのトラブルは未然に防げます。


典型的な危険サイン


  • 家賃が相場より極端に安い

  • 送金先が個人名義の口座、または海外送金を指定される

  • 契約書や領収書、費用明細が出てこない

  • 書面での説明を避け、口頭で済ませようとする


ロンドンの家賃は世界的にも高水準です。

そのため、「こんなにきれいで、この立地でこの価格はお得すぎる」と感じた物件には、必ず慎重になりましょう。

本当に良い条件の部屋はありますが、“相場を大きく下回るもの”は例外なくリスク付きです。


また、やり取りの中で「少しでもモヤッとする」「説明が噛み合わない」と感じたら、

一旦その物件はキープせずに離れてください。

相手がどれだけ親切そうに見えても、「違和感」は最も信頼できる防御センサーです。



マインドセット:焦らない・比べる・冷静に


ロンドンの物件は確かに回転が早く、1〜2日で埋まることも珍しくありません。

しかし、焦って契約を急ぐほど詐欺に巻き込まれるリスクも上がります。


「逃した物件=自分に合わなかった物件」と考えるくらいの気持ちでいましょう。

家は縁です。


気になる物件はすぐに決めるのではなく、


  • 同条件(エリア・駅距離・築年・家具)の相場価格を簡単に比較する

  • その場で決めず、要点を箇条書き→整合性チェック

  • 社名+reviews/deposit/scamで5分だけ検索して傾向を見る


この3ステップを習慣にすると、詐欺や失敗を大幅に減らせます。


チェックリスト:


✅ 価格・条件が“良すぎないか”を冷静に判断した

✅ 契約書・支払い条件をすべて書面で確認した

✅ 違和感を感じた時点でやり取りを中止した

✅ 決断は冷静に考えて行った




ステップ6:必ず書面で合意する(契約・ルール・費用明細)


ロンドンでは契約書がすべてです。どんなに説明が丁寧でも、口約束は一切効力を持ちません。

まずはTenancy Agreement(賃貸契約書)に、最低限つぎの要素が明記されているかを確認します。


  • 家賃額/支払い日(Due date)/支払い方法


  • デポジットの金額と保護スキーム名(DPS/TDS/MyDeposits)


  • 解約通知期間(Notice period) と退去手続き


  • 入居開始日(Start date)/契約期間(Term)


  • 遅延時のペナルティ(Late payment) の有無と計算方法


  • “All bills included” とある場合の内訳(光熱費の対象・上限・例外、清掃・管理費の扱い)


「All bills included」はとくに範囲と上限がポイントです。

“ガス・電気は月£〇〇まで”“清掃は月1回は込み。それ以上は有料”など、具体的な記述があるかをチェックしましょう。

ここが曖昧だと、入居後に「想定外の追徴」が発生しやすくなります。



ハウスルールについて

物件によっては「ハウスルール(ゲスト・騒音・清掃分担など)」が存在しないこともあります。

その場合は無理に求める必要はありませんが、最低限の運用ルール(ゲストの可否・夜間の騒音・共用部の使い方)だけは契約書の補足条項として簡潔に残せると安心です。


逆に、細かすぎるハウスルールが大量にある物件は生活が窮屈になりやすいので、

自分のライフスタイルに合うかを基準に判断してください。


とはいえ、忘れてはいけないのが


「契約書は、相手がルールを守らなかったときに初めて役に立つ」


という現実です。



つまり、契約の“内容”+運用する“相手”の両方を見極める必要があります。


Googleで不動産会社や管理会社のレビューを必ず確認し、低評価が目立つ場合は再考も選択肢に。

契約書があっても、対応が悪い会社は約束の履行や返答が遅い/雑といったストレス要因になりがちです。


限られたイギリス生活で、そこに時間と労力を取られるのはもったいない。

契約書の精査は必須ですが、レビューの悪さを見たら“そもそも契約しない”判断も同じくらい大切です。


どうしても入居する場合は、レビューに書かれているトラブルが起こりうることを頭の隅に置き、やり取りの記録と証拠をいつでも出せるよう整えておきましょう。



  • 書面で押さえる+証拠を残す:実務ポイント


  • 契約前にドラフトを受領し、疑問点はメールで質問→回答を保存


  • 費用内訳(初期費用・月額・その他料金)はPDFや請求書で受け取る


  • 支払い証拠(レシート/送金明細のスクショ)を必ず保存


  • デポジット保護の登録証(Prescribed Information)を受け取る


  • Inventory / Schedule of Condition(入居時チェックリスト)があれば写真・動画と一緒に保管(後日の原状確認に有効)



チェックリスト:


✅ 契約書・費用内訳(または請求書)・支払い証拠の3点セットを保管した

✅ “All bills included”の範囲・上限・例外が明記されている

✅ 解約通知期間/退去手続きの条件を把握した

✅ レビューが著しく悪い業者は避けるか、入居するなら記録を残す前提で臨む

✅ 英語が不安なら、自分用の和訳メモを作成(誤解防止)



要点:

  1. 契約書に書かれていないことは存在しない

  2. レビューが悪い相手とは最初から契約しない


この2つを徹底するだけで、入居後のトラブルは大幅に減らせます。

冷静に、書面で、証拠を残す。

これがロンドン賃貸で失敗しないための最終ステップです。




まとめ:冷静さと確認が、最大の防御


ロンドンの家探しでは、誰もが「早く決めなきゃ」と焦りがちです。


しかし、詐欺に遭う人の多くが口にするのは――


「急いでいた」「条件が良すぎた」「信じたかった」――という言葉。


けれど実際に大切なのは、スピードではなく冷静さです。

ほんの数分の確認で、防げるトラブルがほとんどです。


  • 書面を必ず確認する

  • 名義・送金口座を照合する

  • 内見で違和感を感じたらその場で撤退する


たったこれだけで、詐欺に遭う確率は劇的に下がります。


焦らず、書面で、冷静に。


それが、ロンドンで安心して暮らすための最強のルールです。




▼こんな方におすすめです

  • ロンドンで安全に部屋探しをしたい

  • 詐欺やトラブルを避けたい

  • 日本語で相談しながら進めたい


ロンドンの部屋探しでは、「知らなかった」だけで大きく損をするケースが多くあります。

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情報収集だけでも大丈夫です。

不安がある方は、まずは安全な選択肢を知るところから始めてください。







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