【保存版】HMOライセンスがない家に住むとどうなる?違法物件のリスクと注意点
- Takanobu Shimanuki
- 2025年10月26日
- 読了時間: 5分
更新日:2025年12月15日
知っておくべき「違法物件」のリスク
ロンドンでは、3人以上の異なる世帯(例:友人や他人同士)で1つの家をシェアしている場合、その家は「HMO(House in Multiple Occupation)=多世帯住宅」として扱われます。
このHMOには、「安全性・衛生面・管理体制」の基準が定められており、
一定の条件を満たす物件には、「HMOライセンス」の取得が義務付けられています。
しかし実際には、MixBなどの掲示板を通じて、ライセンスを持たない個人オーナーが
部屋を貸し出しているケースも少なくありません。
この記事では、
「もしライセンスのない家に住んでしまったら?」
という視点から、リスクと対処法をわかりやすく解説します。
HMOとは?(House in Multiple Occupation)
3人以上の異なる世帯が、
キッチン・バスルーム・トイレなどの共有スペースを使う場合、
その物件はHMO(多世帯住宅)に該当します。
例:
3人の友人が1軒家をシェア
5部屋あるフラットで、全員が別契約で入居
家族以外の人が共同で暮らす物件
ロンドンでは、このようなシェアハウス型の物件の多くがHMOライセンス対象です。
HMOライセンスとは
HMOライセンスは、地元のカウンシル(地方自治体)が発行する「安全に人を住まわせる許可」です。
ライセンスを取るには、以下の基準を満たす必要があります。
消防設備(Smoke Alarm、Fire Door)の設置
トイレ・キッチンの設備数が入居者数に見合っている
家主(Landlord)が定期的に点検・清掃・修繕を行う
適切なゴミ処理・換気・カビ対策
ライセンスは通常、5年間有効で、更新には再審査があります。
HMOライセンスがない家に住むリスク
もし大家(Landlord)がHMOライセンスを取得せずに貸し出している場合、
その物件は「無許可HMO(Unlicensed HMO)」となり、以下のリスクが生じます。
1️⃣ 大家は「違法賃貸」として罰則の対象に
最大で£30,000の罰金や、「賃貸禁止命令(Banning Order)」を受ける可能性があります。
悪質な場合、刑事罰や不動産業からの永久追放も。
2️⃣ テナント側(入居者)にも影響が出る
家の管理が行き届かない(修理・清掃・安全面)
家賃を返してもらえる権利(Rent Repayment Order)が発生する場合もある
違法HMOでは、Section 21(立ち退き通知)による強制退去が無効
つまり、ライセンスがない家では、
大家がテナントを正式に追い出すこともできない=契約自体が不安定という状態になります。
これは、テナントとして入居したあなたに限った話ではありません。
例えば、毎晩迷惑行為をしているフラットメイトがいたとしても、大家が法的に追い出すことはできないのです。
Section 21とは?
イギリスでは、大家がテナントを退去させる際に使うのが「Section 21 Notice(立ち退き通知)」です。
しかし、次の条件を満たさない場合、大家はSection 21を使えません。
HMOライセンスが必要な物件であるのに未取得
一時的な免除(Temporary Exemption)を受けていない
つまり、無許可のHMOでは、大家は合法的にテナントを追い出せないということです。
家賃を返してもらえるケースも(Rent Repayment Order)
もし無許可HMOで家賃を支払っていた場合、
「Rent Repayment Order(家賃返還命令)」を申請できる可能性があります。
テナントは、最大で過去12ヶ月分の家賃を返金請求できます。
🔹申請先
各地のFirst-tier Tribunal(住宅紛争裁判所)
もしくは、地元カウンシル(市役所のHousing Department)
🔹サポート団体
一時的な免除(Temporary Exemption)とは?
カウンシルが「一時的にHMOライセンスを免除する」場合もあります。
例えば、
大家が短期間で基準を整備中
物件をHMOからファミリーハウスに変更予定
この場合は、免除期間内であればライセンスがなくても合法とされます。
ただし、正式な通知書が発行されていることが条件です。
⚠️ MixBなどの「個人貸し出し」に注意
MixBやSNSを通じた個人貸し出しには、以下のようなケースがよく見られます。
ライセンス未取得のHMOを「日本人限定」で貸している
「光熱費込み・格安・親切そう」な広告で勧誘
実際は清掃ルールが異常に厳しい
設備が壊れている
退去時にデポジットが返らない
こうしたケースでは、
「日本人なら文句を言わないだろう」という前提で貸し出している大家も存在します。
“安い=ラッキー”ではなく、“安い=何かある”と思ってください。
不動産に“お買い得”はありません。
まとめ|「ライセンスの有無」を必ず確認しよう
3人以上がシェアしている家は、HMOライセンス対象の可能性大
無許可物件では、大家が違法・修繕が遅い・退去命令が無効などのリスク
家賃返還命令(Rent Repayment Order)で最大12ヶ月分の家賃を取り戻せることも
契約前にカウンシルのHMO登録リストで住所を検索して確認
✅ この記事のポイント
MixBの格安物件には特に注意!
HMOライセンスがない物件は違法である可能性が高い
Living Hubの掲載物件は全てライセンス・安全基準を確認済み
英語・契約・トラブル対応も、日本語でしっかりサポートします。
🔍 参考(政府・公的情報ソース)
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⚠️ 免責事項
本記事の内容は、ロンドンで部屋探しをする日本人向けに、
HMOライセンス制度や一般的な賃貸トラブルに関する情報をわかりやすくまとめたものです。
記載内容はGOV.UKやShelter(英国住宅支援団体)などの公的情報をもとにしていますが、法的助言(Legal Advice)ではありません。
各エリアや契約条件によって事情は異なるため、
トラブルや不明点がある場合は、必ず地元カウンシル(Council)や法律専門家(Solicitor/Housing Adviser)にご相談ください。
また、Living Hubでは法的なアドバイスや代理交渉は行っておりません。
安全で安心できる物件情報の提供を目的としており、
法的判断や紛争解決に関する責任は負いかねます。




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